Empty Chair


女性僧侶「山口依乗」が説く、「聞くということ」。


3時のおやつ


彼女がブリキのキャンデーボックスから「召し上がれベーべちゃん」と言って取り出すのは、ドイツのバールセン社の動物ビスケット。
そして、明治のミルクチョコレートがひとかけ。

訪問する時間が3時のお茶の時間にかさなっていて何度もこのおもてなしを受けましたね。

二人でお茶を飲みながらドイツの民謡も歌いました。

「まだ少女だったころドイツのカフェでこの歌をうたったわ」

歌曲の『菩提樹』をうたい終って…
そこで出会った、黒い瞳の黒髪の素敵な青年のこと話してくださったでしょ………

その東洋人の彼と恋に落ちて、ついに故国を後にして日本へ嫁いだのでしたね。

素敵なロマンスの話や、つらかったこと、悲しかったことも、息子さんやお嬢さんやお孫さんも知らないことたくさんお聞きしました。

あなたがナプキンにお菓子をとって下さる、あの揺ったりとした仕草が黄金の一瞬としてよみがえります。

亡くなる二日前に「まだ死にたくないから、ドクターのところへ行きたい」と職員に言われたと聞きました。

入院して息を引き取られる2時間前までニューヨークのお孫さんと電話で話をされていたと…。

行年103歳
K・へディーさん
白髪の美しい青い瞳の日本夫人
あなたを看取ることができて仕合わせでした。

夏から秋にかけて5人のクライエントをお見送りしました。
いずれも6年以上お世話をさせていただいた方々です。

職員も私も寂しいけれど、一瞬一瞬が永遠の1秒と教えて頂きました。

だから…瞬き一回分だけ待っていてね…
再会の時を「必ず」、と誓います。

ほんとうにありがとうございました。合掌


LeibnizのZoo(バールセンの動物園ビスケット)
明治ミルクチョコレート


山口依乗プロフィール
北海道帯広市出身。
胎教からお念仏に育まれ、熱心な門徒であった両親の影響で念仏者となる。
27歳から心理カウンセラー・音楽療法士として奉仕活動を続けている。
浄土真宗本願寺派布教使。


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