寺カフェ法話


僧侶「三浦性曉」による、役に立つ法話。


『報恩講』~恩に報いる集い~


あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

京都の西本願寺(浄土真宗本願寺派の本山)では、毎年1月9~16日の1週間、「報恩講(ほうおんこう」という大法要が、賑々しく執り行われます。

この報恩講は、浄土真宗を開かれた宗祖親鸞聖人の祥月命日(新暦1月16日・旧暦11月28日)をご縁として執り行われるもので、一般にいう「年回・ご命日法要」のことです。本願寺第3代覚如上人が執り行った33回忌法要から、名付けられたとされています。
字が示す通り、阿弥陀様の今ここに降り注ぐ智慧の光と慈悲の心を受け止め、聖人の御遺徳を讃え、そのご恩に報いる集いです。そうした意味で、浄土真宗の僧侶・門徒(信者)にとって、年中行事の中でも最も大切な法要です。

この法要は、宗派によって時期が異なりますが、それは聖人のご命日を旧暦と新暦とで独自に決めて行われるためです。また、一般の寺院では、本山の法要に参ることを前提としているため、「お取越(とりこし)」と称して、10月~12月の間に行われることが一般的です。

一般寺院では、1日~3日間にわたって行われることが多く、法要だけでなく門信徒が用意をした食事が振舞われることもあります。これを「お斎(とき)」といい、特にそのご飯は、聖人がことのほかお好きであったと伝えられる小豆の入った「赤飯」が出されることが多いようです。

命日法要というと、何か暗いイメージを持つかもしれませんが、煩悩によって悩み苦しむ私たちを、必ず救うという阿弥陀様の本当の願いを聞かせていただくのですから、決してそのようなことはありません。
また、この法要中はどの寺院においても、豪華で明るい荘厳(お飾り)がなされ、老若男女が集い、聞法にいそしみます。だから、楽しく親しみのある法要として、関西地方では、「ほんこさん」と呼ばれています。
これをご縁に、本山・各寺院の報恩講のご案内を目にしたら、ぜひお参りください。

合掌


真宗10派の本山での報恩講


浄土真宗本願寺派 西本願寺(京都) 1月9日~16日
真宗大谷派 東本願寺(京都) 11月21日~28日
真宗高田派 専修寺(三重・津) 1月9日~16日
真宗佛光寺派 佛光寺(京都市) 11月21日~28日
真宗興正派 興正寺(京都) 11月21日~28日
真宗木辺派 錦織寺(きんしょくじ・滋賀県・野洲) 11月21日~28日
真宗出雲路派 毫摂寺(ごうしょうじ・福井県・越前) 11月22日~28日
真宗誠照寺派 誠照寺 (じょうしょうじ・福井県・鯖江) 11月21日~28日
真宗三門徒派 専照寺 (福井県・福井) 11月21日~28日
真宗山元派 證誠寺 (しょうじょうじ・福井県・鯖江) 11月21日~28日


三浦性曉プロフィール
僧侶となって40年、寺院住職23年の経験、また、布教使として30数年の全国での講演活動の実践と学びをもとに、都市開教に取り組んでいます。


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