寺カフェ法話


僧侶「三浦性曉」による、役に立つ法話。


『涅槃会』~お釈迦様の入滅~


2月15日は、お釈迦様が入滅(亡くなる)した日とされています。その日をご縁にお勤めされる法要を「涅槃会(ねはんえ)」と言います。
この涅槃とは、煩悩、つまり「よく」と「いかり」と「ぐち」が吹き消された状態を指し、煩悩が滅した状態に入ったという意味で「入滅」とも言います。

お釈迦様の亡くなったのは80歳とされ、生まれ故郷(ルンビニ)に向かう途中、クシナガラで体調を崩し、「沙羅(さら)」という木の林で亡くなられたとされています。 平家物語の冒頭に出てくる「祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理を顕す」の一節は、このお釈迦様の入滅も表していします。

私がクシナガラに行ったのは30年ほど前ですが、お釈迦様の涅槃像が安置されている「涅槃堂」は、草原に立つ白い小さなお堂でした。その中に、お堂いっぱいに大きな像が横たわっていました。「頭北面西」と言われるように、頭を北に顔を西に向けた状態で安置されています。
一般に人が亡くなると「北枕」でないといけないとされるのはこのことからのようです。(無理に北枕にする必要はありません)

また、そこには、全世界から巡礼に来た仏教徒の姿があり、国も民族も違う人たちを目の当たりにしたとき、改めてお釈迦様の偉業を感じたことでした。
特に、ブータンから来られた一団は、凡そ200人位いて、大きなテントを張り、食事も自ら用意し、1ヶ月くらい滞在していました。
その時の私は、その地に1泊する程度で、足早にネパールに向かった記憶があります。とても巡礼とは言い難い、恥ずかしい思いをしたことを今も覚えています。

涅槃会は、お釈迦様の誕生を祝う4月8日の「降誕会(ごうたんえ)」(花まつり)、悟りを開かれた12月8日の「成道会(じょうどうえ)」と共に、宗派を越えて大切にされている行事です。
クシナガラに行くことは難しいですが、静かに涅槃会を迎えたいものです。

合掌


三浦性曉プロフィール
僧侶となって40年、寺院住職23年の経験、また、布教使として30数年の全国での講演活動の実践と学びをもとに、都市開教に取り組んでいます。


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