寺カフェ法話


僧侶「三浦性曉」による、役に立つ法話。


『読経』~無限の世界~


「お経」は、約2,500年前のインドで、お釈迦様が人びとにお話しされた内容を、お釈迦様が亡くなられて100年ほどしてから、お弟子たちが編纂したものです。
お経は、当時のインド語と言われるサンスクリット語などで書かれれ、それが中国にわたる中で漢訳されたのものが、私たちが目にする機会が多い漢文のお経です。

このお経を読むことを「読経(どきょう・どっきょう)」と言います。本来お経の意義を理解し実践するため、また経典を記憶し流布するためのものでしたが、のちには読経すること自体が修行とされるようにもなりました。

私は、長年僧侶をしていますから、読経する機会の多いお経は、その大半を覚えています。もちろんその一字一句を記憶しているわけではなく、「口(くち)」に付いていると言ったほうが正しいかもしれません。だから、間違ったり詰まったりするとその次がなかなか出てこないということもあります(汗)。
また、読経し終えるのに数時間かかる長いものもあれば、数分のものもあります。しかし、その内容は単に長短だけで測れるものではありません。

僧侶が、読経するときに注意にすべきことは、間違わずに読むことはもちろんのことですが、それ以上に大切なことは、文字だけにとらわれず、文字と文字、行と行の間にもお釈迦様の真意があることを見逃してはならないと言うことです。これは、文字による表現には限界があると言うことと、その間に無限の世界が広がっていると言うことです。

読経そのものは、それほど難しいことではありませんが、その内容を頂くことは簡単なものではありません。しかし、そのお経の中に、無限の世界が広がっていることを想像しながら読経することは、とても楽しく安らかなものでもあるのです。

合掌


三浦性曉プロフィール
僧侶となって40年、寺院住職23年の経験、また、布教使として30数年の全国での講演活動の実践と学びをもとに、都市開教に取り組んでいます。


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