寺カフェ法話


僧侶「三浦性曉」による、役に立つ法話。


『青色青光(しょうしきしょうこう)』~十人十色~


昨今の気候は、例年とは大分違うようです。いわゆる「異常気象」と言われています。ところが、ある気象予報士のお話では、「気象」とはそもそも定まったもの(正常)は何一つないということだそうです。
つまり、「例年」といってもそれは数年・数十年間の平均値であって、一日だって同じ天候や気温はなく、異常気象と言っても「正常でない」ということではないようです。聞いてみれば当たり前のようですが、私たちはつい物事を単純に分類したり平均化したりして、個々の違いを無視して理解しようとし、正常でない(?)ことだけに着目しがちです。

個々個人の違いが大きい人間のことも、私たちは単純に分類し平均化して語ることが多いようです。たとえば、A型・B型・AB型・O型の4種類に分けて性格判断を下す「血液型占い」。「星座」・「生まれ年」(十二支)・「誕生日」などなど。
言うまでもなく、人を4種類・12種類・365種類に分けるだけで、それぞれの性格を言い当てることはできないのです。ちなみに、私はB型で未生まれですが、それだけで判断されたくはありません。

『仏説阿弥陀経』には、仏様の世界(極楽浄土)に咲く蓮の花は、「青い花は青い光を、黄色い花は黄色い光を、赤い花は赤い光を、白い花は白い光を放ち、いずれも美しく、その香りは気高く清らかである」と示されています。
仏様の世界は、それぞれの違いを認めた上で、それに上下をつけず優劣をつけません。

気象において、よく似た気候の日はあったとしても、まったく同じ日はないように、人においても、よく似た人はいても、同じ人はいないのです。「十人十色」「百人百色」・・・です。十把ひとからげにすることなく、それぞれの違いを認めつつ、さらに優劣をつけないことが大切ではないでしょうか。

合掌


三浦性曉プロフィール
僧侶となって40年、寺院住職23年の経験、また、布教使として30数年の全国での講演活動の実践と学びをもとに、都市開教に取り組んでいます。


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