寺カフェ法話


僧侶「三浦性曉」による、役に立つ法話。


『七夕』~大切なものとの出会い~


7月といえば「七夕」。そして、梅雨も明け、夜空で瞬く星と星。織姫と彦星の年に一度の出会いの物語。ロマンティックですね。
これは、中国の古い物語に由来しているとされていて、その内容は、仲の良すぎる夫婦が、仕事もしないで仲睦まじくするばかりなので、天の川を隔てて住まわされ、年に一度だけで会うことが許されるという切ない物語です。
年に一度の出会いとなれば、それはそれは待ち遠しいに違いありません。出会えないからこそ、より愛おしく相想うものです。

ある哲学者は、「この世での人と人との出会いは、大宇宙で流星と流星がすれ違うようなもので、宇宙の時間からすれば一瞬の出来事であると同時に、本当に稀なことである」と話されていました。人が出会い夫婦になることは、これにもまして稀有なことと言えるでしょう。
いつも目の前にいるから、かえって見えない。いつも会っているから粗末にする。今この出会いは、瞬く星のように、かけがえのない一瞬の出来事かもしれません。

ところで、ある僧侶は、「人生は、大切なものに出会うための場所」と話されました。…なるほど!。
するとある僧侶は、「人生は、大切なものと別れるための場所」と話されました。…どちらも正しいような気もします。
さすれば、その「大切なもの」とは何でしょう。

人それぞれの考えがありますが、仏教ではその大切なものとは「仏の教え」と言うことになります。また、「本当の自分」と言うこともできます。仏の教えに会うことによって、本当の自分に出会い、そして、一番大切にしている迷いの自分と別れていくための場所、それが人生だということです。

出会いがあれば、必ず別れがあります。あなたにとって本当に大切なもの、そしてその出会いと別れを、星空をながめながら考えてみてはどうでしょう。

合掌


三浦性曉プロフィール
僧侶となって40年、寺院住職23年の経験、また、布教使として30数年の全国での講演活動の実践と学びをもとに、都市開教に取り組んでいます。


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