寺カフェ法話


僧侶「三浦性曉」による、役に立つ法話。


『盂蘭盆(うらぼん)』~分け与える~


8月、夏真っ盛りです。今年の暑さは例年にも増して厳しく、また、台風も東から西へ移動するなど、地球の温暖化もここまで来たかと思うほどです。
この暑い最中、お盆がやってきます。お休みで帰省される方や旅行に行かれる方も多いと思いますが、サービス業の大半は忙しいことでしょう。お坊さんも年中で一番忙しい時期かもしれません。

さて、「お盆」はインド語の「ウランバナ」を音写して、漢字では「盂蘭盆」と書くことからきています。それには、「さかさにつるす」という意味があり、お釈迦様の弟子である目連尊者が、餓鬼道に落ちて逆さにつるされるような苦しみにあっていた母を救うため、僧侶たちを供養したことに由来する行事と言われています。
この場合、供養=施しによって苦しみを癒すと言うことで、広い意味で言えば、「布施」に通ずるものです。

布施とは、仏教において迷いから悟りに至るための修行の一つで、「分け与えること」を言います。また、施す者も施される者も、共に見返りを求めないことが最も大切なこととされています。
あれもこれも自分のものと奪い合う世界を「餓鬼道」と言いますが、お盆は、互いに取り合うのではなく、与え合う(喜捨する)ことを大切にする行事と言えるでしょう。

布施は、簡単なことではありませんが、お盆の時期、ゆっくりする人も、忙しい人も、奪い合う心を少し休んでみてはいかがでしょう。
そして、亡くなった人々にだけでなく、今、目の前にいる人の苦しみを癒し、安らぎを分け与えることは、大変意味のあることだとお盆の行事は教えています。

合掌


三浦性曉プロフィール
僧侶となって40年、寺院住職23年の経験、また、布教使として30数年の全国での講演活動の実践と学びをもとに、都市開教に取り組んでいます。


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