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僧侶「三浦性曉」による、役に立つ法話。


『口称念仏』~空也上人~


11月13日(旧暦・天禄3年(972))は、阿弥陀聖(あみだひじり)・市聖(いちひじり)と呼ばれた、平安時代の僧侶、空也上人のご命日にあたります。親鸞聖人以前の鎌倉仏教の浄土教、特に口称念仏(口に南無阿弥陀仏を称えること)の祖と言われています。

空也上人の活動拠点であった六波羅蜜寺(京都市東山区)には、鎌倉時代の作とされる「木造空也上人立像」があります。
私が参拝させて頂いた時は、その立像は「宝物館」に無造作に置かれ、質素に佇んでいました。その印象は、街角に立ちただただ念仏される上人の姿と重なり、むしろ、神々しさを感じたことを今も思い出します。
高さは1メートル余りで、さほど大きくはなく、その特徴の一つが、念仏する口から6体の阿弥陀仏が針金のようなものの上に乗り繋がっていることです。

これは、木に彫った阿弥陀仏(木像)、絵に描いた阿弥陀仏(絵像)、漢字で書いた阿弥陀仏(名号)も仏様ですが、口に称える念仏も仏様そのものであることを表しているといわれています。

朝は慌ただしく、昼は仕事があり忙しく、夕方は疲れ果て、夜は眠たくて、中々仏様に手を合わす時間も取れないのが現実です。しかし、口に念仏することはそれほど難しいことではありません。慌ただしい朝でも、仕事をしながらでも、疲れていても、眠たくても、念仏は布団の中でも称えることはできます。

ぜひ、お念仏を称えてみてください。「南無阿弥陀仏(ナモアミダブツ・ナンマンダブツ)」と称えると、眼には見えない仏様の不思議な力(智慧と慈悲)が私を包み込んでいることに安堵できます。

合掌


三浦性曉プロフィール
僧侶となって40年、寺院住職23年の経験、また、布教使として30数年の全国での講演活動の実践と学びをもとに、都市開教に取り組んでいます。


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