※奥 常福寺本堂

親鸞聖人 二十四輩


僧侶「安静至邦」による、二十四輩のお寺巡り。


第十八番~入信房常福寺(にゅうしんぼうじょうふくじ)~


真宗大谷派 常福寺
創建年代:1216年
場所:茨城県つくば市大曽根685-1


~入信房と常福寺~


快晴の筑波山を眺めながら、この日は二十四輩の一つ、常福寺に訪れました。最寄り駅のつくば駅から少し離れていることもあり、つくば駅から路線バスで向かいました。 ここは先日まで積雪があった為、なかなか参拝する日が決まりませんでしたが、やっとこの日参拝することができました。


※まずは御本尊、阿弥陀さまにご挨拶

常福寺の開基は、土地の領主であった八田七郎知朝と伝えられています。当時、親鸞聖人は布教のため関東圏各地を回られていました。
その布教の旅路、八田一族の治める村落のお堂にて、お念仏の教えを知朝に説かれます。このお念仏との出遇いによって、知朝は聖人のお弟子となり、授かった法名を入信(房)といいます。
お弟子となった入信房は、家屋を寺院へと改修して、常福寺を建立したといいます。(その後の戦乱によって、八田の土地から現在の大曽根にお寺を移した)


~常福寺で受け継がれる寺宝~


阿弥陀さまにご挨拶をした後、常福寺の住職様から代々守られている寺宝を拝見させてもらいました。


※『八字名号廿四輩連座の御影』

こちらは、多くのお坊さんが並ぶ御影です。パッと見るだけでは分かりませんでしたが、なんとその方々は、私がお話を聞き参っている二十四輩のお弟子方でした。数えてみても二十四人いらっしゃいます。 お弟子方の中心には、「南無阿弥陀佛」と同じ意味である『南無不可思議光佛』と書かれています。その仏さまのお名前を囲むように、二十四人のお弟子方が描かれているこのお軸を『八字名号廿四輩連座の御影』と呼ぶそうです。
住職様のお話によると、八字名号(南無不可思議光佛)を中心に、二十四輩のお弟子方が並ばれるこの御影は、代々とお念仏の教えが聖人から弟子に伝わりゆく様子を表しているそうです。


※『筑波山餓鬼済度(つくばやまがきさいど)の御影』

他にも、『筑波山餓鬼済度(つくばやまがいさいど)の御影』という二段に分かれた御影を見させてもらいました。上段は欲にまみれた餓鬼たちを済度してゆく聖人の姿、そして下段に有髪(髪のある姿)の親鸞聖人が描かれています。上段では、親鸞聖人が貪り(むさぼり)の心から離れる事のできない餓鬼たちを、お念仏によって阿弥陀さまのいらっしゃるお浄土の世界に済度する様子を表しています。
下段では、若さを取り戻したいという白髪の老婆に、世の無常を説き、お浄土の世界に参らせていただく極楽への道を語られています。
一見すると、あまり私自身には関わりのないような絵にも見えましたが、多くの欲を持ち、執着する心から離れられない私自身に、お念仏の教えを伝えて下さっているようにこの御影を見て感じました。

最後に住職様は「もっと多くの方々に参拝していただいて、お寺や文献、教えにふれていただきたい」と話されました。
お寺の歴史だけではなく、お寺に遺される寺宝を実際に拝見することによって、親鸞聖人や入信房が私になにを伝えて下さろうとしていたのか、改めて考えさせていただきました。

合掌


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