※左奥:太子堂 正面:本堂 右手前:私

親鸞聖人 二十四輩


僧侶「安静至邦」による、二十四輩のお寺巡り。


~900年の古仏と出逢う~


極楽山 聴衆寺 西念寺
宗派:真宗大谷派
場所:茨城県坂東市辺田355-1




4月中旬、新緑が美しく映えていた西念寺に訪れました。茨城県の坂東市にあるこのお寺は、元々聖徳太子の発願によって建てられたとされる聖徳寺が起源と言われています。
仏教と深いつながりのある聖徳太子を偲び、この付近の浄土真宗のお寺は阿弥陀如来を御安置する本堂とは別に、「太子堂」といわれる聖徳太子像を御安置するお堂があるそうです。
そんな西念寺の開基は二十四輩の七番目西念房とされ、俗名は井上三郎貞親と言います。武士の子として生まれましたが、父親を戦で亡くし、生きる意義を求め仏道出家をされ、親鸞聖人の御弟子となられました。当時、越後(新潟県)に流罪されていた親鸞聖人に伴い、伝道布教の旅をされながら関東に来られました。
西念房と同じく出家をしていた弟の四郎義繁と共に、聖徳寺にて他力念仏の教えを広められましたが、108歳という年齢で往生されました。その後、西念房ゆかりのお寺として、聖徳寺から西念寺へと改めたそうです。



※左:本堂を見つめる親鸞聖人像 右:聖人お手植えの松


※本堂内

本堂にお参りをした後、本堂の隣にある別のお堂に入らせていただきました。そのお堂には、平安後期に彫られたとされる阿弥陀如来の坐像が安置されていました。今から900年以上前に作られた御像を目の前で拝見しました。茨城県の指定文化財にされているこの御像は、平安時代後期から人々の間で浄土の教えが信仰されてきたことを物語っていました。
親鸞聖人がこの地に訪れる遥か以前から当寺で守られてきた阿弥陀如来像を、今こうして拝見しお参りさせていただいていることに、とても不思議なご縁を感じました。この御像は、常時お堂にて大切に安置されていますが、西念寺ご住職に申し出を頂ければ、どなたでお参りが出来るそうです。是非とも、悠久の時を超えて人々を見守られてきた阿弥陀如来の御像を、多くの方に実際に見て、お参りしていただきたいと思いました。



※阿弥陀如来坐像(平安時代後期作)



県の文化財として指定されている御仏像でしたので、当初は拝見するのは難しいものかと思っていましたが、快く案内して下さったご住職に感謝申し上げます。
西念寺では、古くから残るその土地の風習にふれ、古くからの仏さまを間近でお目にかかるができました。都心からですと、多少の時間はかかりますが、心の落ち着くお寺の空間に一度足を運んでいただきたいと思いました。

合掌


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