親鸞聖人 二十四輩


僧侶「安静至邦」による、二十四輩のお寺巡り。


~東本願寺の御里御坊~


一谷山 最頂寺 妙安寺
宗派:真宗大谷派
場所:群馬県前橋市千代田町3-3-30
アクセス:JR両毛線前橋駅より徒歩22分
     上毛電気鉄道中央前橋駅より徒歩9分



※妙安寺 本堂


※道中の広瀬川

新宿駅から電車に揺られること約2時間、今回は群馬県前橋市に訪れました。前橋駅から歩いて20分程の場所に、妙安寺というお寺があります。
町中のお寺ですが、裏手には広瀬川という小川が流れており、道中の疲れを川のせせらぎに癒されながら辿り着きました。前橋市のキャッチフレーズは「水と緑と詩の町」といいます。その町の自然や風景をのんびりと見ながら向かうのも、二十四輩巡りの楽しみです。

この妙安寺というお寺は、真宗大谷派のお寺であり、700年以上昔に成然房という方が開かれました。二十四輩の内、6番目にあたる成然房は、俗名を九条幸実といい、元々は上級貴族の生まれでありましたが、無実の罪を着せられて、現在の茨城県へと流罪に処されました。流された茨城の常陸の土地で、親鸞聖人とお出遇いになり、お念仏の教えを聞かれました。
お弟子になられた成然房は、親鸞聖人が関東の地を離れるまで共に念仏の教えを伝道されました。その後、妙安寺という寺舎を構え、数度寺基を移されながら現在の場所になったといいます。



※本堂内


※梵鐘(県指定重要文化財)

ここ妙安寺へ、全国から多くの参拝者が訪れる大きな理由として、妙安寺が「御里御坊」のお寺であるということが言えます。それは真宗大谷派の本山である東本願寺(真宗本廟)が深く関わっています。私は西本願寺を本山とする、浄土真宗本願寺派のお坊さんですが、同じく浄土真宗の東本願寺にも何度も参拝させてもらっています。
京都東本願寺の御影堂(ごえいどう)というお堂には、親鸞聖人の御木像がご安置されています。1603年、徳川家康より京都の七条烏丸に寺地の寄進を受けて、東本願寺が建立されましたが、その際お堂に親鸞聖人の御木像が安置されました。なんと、その御木像こそ、親鸞聖人が関東を離れる際、別れを惜しむ成然房に授けた自像であるといわれています。
妙安寺が「御里御坊」といわれる理由として、全国から多くの方々が信仰をよせる本山の御真影が、この妙安寺から伝わったものであると知り、とても驚きました。
また親鸞聖人の直筆である『九字名号』や『唯信鈔』等、多くの重要文化財が妙安寺に残されいました。現在その多くは、群馬県立歴史博物館に保管されているそうです。
京都から数百km離れた関東より、さまざまな深いご縁によってつながれた教えと伝統を妙安寺で学ばせていただきました。

合掌


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