親鸞聖人 二十四輩


僧侶「安静至邦」による、二十四輩のお寺巡り。


東北の真宗発祥のお寺~本誓寺~


二十四輩第十番 是信房
真宗大谷派石森山重願院本誓寺(しんしゅうおおたにはせきしんざんじゅうがんいんほんせいじ)
場所:岩手県盛岡市名須川町3-16


東京から東北新幹線に乗り込み約2時間、今回訪れたのは岩手県盛岡市です。この日、東京では半袖でも過ごせた気温でも、盛岡はあいにくの雨天に加えて気温が13度と冷えていました。
盛岡駅から約2km、多くのお寺が集まっている地域の一角に本誓寺がありました。お寺へ続く参道を抜けると、雨の中に風情のある立派な本堂が現れました。 本誓寺の開基は是信房という方です。俗名を吉田信明といい、藤原氏一門の公家であったと伝えられます。元々京都で生まれ、大納言に任じられているものの指弾を受け流罪の身となりました。その後、栄える者も必ず衰えていくという「この世の無常」を感じられ仏道を志しました。そして当時同じく流罪の身となり、越後におられた親鸞聖人の元へ参じ、念仏の教えに出会い師弟の契りを結んだと伝えられています。それから親鸞聖人と共に越後から関東に渡られますが、聖人より奥州(東北地方)の教化を託され、現在の岩手県へと行かれたそうです。
真宗の念仏の教えの欠片さえなかった奥州に是信房を使わされたことは、師弟における信頼関係の深さをうかがい知ることができます。お二人の別れの際、「後の世の記念に残す面影は、弥陀をたのむ身のたよりともなれ」と親鸞聖人は詠われ自像と本尊を授けたと言われています。 実際に本誓寺の本堂にご安置されている座像を見させていただきましたが、険しいお顔ではなく、朗らかで穏和な表情をされていました。是信房は八十八歳の御往生まで、親鸞聖人から聞かせていただいた、浄土真宗のお念仏の教えを奥州にて広く説かれました。そして現在、本誓寺は「東北における真宗発祥の地」と言われています。


本堂内

本堂脇には、是信房のお墓があります。本堂の参拝後、最後に私もお参りをさせていただきました。京都で生まれ育ってから、様々なご縁をのなかで東北伝道を託され、精力を尽くされた是信房を訪ねさせていただきました。
雨の中ではありましたが、趣のあるお寺の景観と歴史を楽しむことができました。


☆蛇足となりますが、盛岡を去る前には、有名な盛岡冷麺に舌鼓を打ち、二十四輩のお寺と食欲の秋、それぞれを楽しませていただいた参拝となりました。

合掌


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