親鸞聖人 二十四輩


僧侶「安静至邦」による、二十四輩のお寺巡り。


真冬の枕石寺


二十四輩第十五番 入西房 
真宗大谷派 大門山 伝統院 枕石寺
(しんしゅうおおたには おおかどさん でんとういん ちんせきじ)
場所:茨城県常陸太田市上河合町1102-1
アクセス:JR水郡線河合駅から徒歩10分


~寒くとも たもとに入れよ 西の風 弥陀の国より 吹くと思えば~

明けましておめでとうございます。
本年も親鸞聖人の足跡を実際に辿らせていただきながら、二十四輩のお寺をご紹介致します。どうぞ宜しくお願い致します。

先の言葉は、親鸞聖人が詠まれたとされるお歌です。今回紹介をしますお寺に関連する歌です。2018年初めにご紹介するのは、茨城県の常陸太田市の一風変わった名前のお寺です。その名も枕石寺というお寺です。「石を枕にする」という名前ですが、このお寺の起こりに由来をした名前であるそうです。
800年程前、この辺りのお屋敷に日野左衛門頼秋という武士が静かに生活をしていました。そんなある日、真冬の大雪の降り積もる中、あるお坊さんが一夜の宿を請うために屋敷の戸を叩かれました。そのお坊さんこそ、阿弥陀如来のお念仏の教えを説き広める旅をされていた親鸞聖人でした。



その伝道の旅は、現代の便利さや身の安全の保障は無く、命がけの旅であったことは言うまでもありません。この時も、雪の中周りに唯一の屋敷を見つけ一夜の宿を請いますが、その屋敷主である頼秋に断られてしまいます。そこで親鸞聖人は、屋敷主を責めることなく、ただ雪の降り積もる門前の冷たい石を枕にし、ひたすらお念仏を称えながら休まれました。共に旅をされていたお弟子方が親鸞聖人のお体を心配しますが、お弟子に対して詠まれたのが、冒頭の詩です。阿弥陀如来から頂いたはかり知れないご恩を思えば、冷たい風も取るに足らないものでありますよと、お弟子方に話されたそうです。

自身の歩む人生のなか、どんな過酷な環境、孤独な状態に私が立たされていようが、阿弥陀如来はいつでも何処でも、常に私に寄り添い見捨てることのない仏さまであると、そのお姿を通して教えて下さいました。
そして、一度宿を追い出した頼秋ですが、親鸞聖人のお姿を見て自らの行動を悔やみ、宿に迎え入れ、その後親鸞聖人のお弟子[入西房]となられたそうです。このお屋敷が、後に枕石寺の発祥となり、念仏道場として多くの民衆の心のよりどころとなりました。
実際に私が枕石寺に参拝した時は、残念ながらお寺の方とは直接お話はできませんでしたが、お寺の歴史・親鸞聖人が詠まれたお歌を通して、お念仏の有難さを感じました。はかり知れないご恩を受けながら生かされていることを、改めてこの新年振り返らせていただきました。


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