親鸞聖人 二十四輩


僧侶「安静至邦」による、二十四輩のお寺巡り。


見返りの桜~照願寺~


二十四輩第十七番 念信房
真宗大谷派 毘沙幢山 無為院 照願寺
(しんしゅうおおたには びしゃどうざん むいいん しょうがんじ)
場所:茨城県那珂郡美和村鷺子2236


春風が心地よく感じてまいりました三月の初頭、私は春風と共に飛散をはじめた花粉で目を掻きながら二十四輩のお寺へ向かいました。
今回は栃木県と茨城県のほぼ県境にある二十四輩のお寺を紹介致します。JR宇都宮駅からレンタカーを借りて約1時間、見頃を迎えている梅花などの春の花々を楽しみながら車を走らせました。そして、どこか懐かしい気持ちになるような落ち着いた田園風景を正面に望む場所にお寺がありました。



今回、真宗大谷派の照願寺というお寺を訪れました。お寺に到着しますと,お寺の入口に植えられている大きな桜の木に目が止まりました。お寺の境内には蕾を膨らませている桜の木が数本植えられていましたが、中でもお寺の正面に位置する桜は「見返りの桜」と言われているそうです。
この桜は、鎌倉時代に親鸞聖人が布教のために訪れたとき、一夜にして満開の桜が咲いたといわれる伝承が残っており、親鸞聖人はお寺を去る際に、何度も見返しながらお念仏を称えられたことから、「見返りの桜」と言われているそうです。私が訪れた際は、まだまだ蕾が多い状態でしたが、また是非とも満開の桜の時期に参拝したいものでした。

この照願寺の開基は念信房という、親鸞聖人のお弟子です。茨城県の常陸大宮市には高沢城というお城が元々あったようですが、そのお城の城主が出家をし、親鸞聖人のお弟子になられました。
名前を高沢氏信といい、法名を念信と賜ったそうです。寺伝によれば、高沢氏信は自らの本尊とされていました観世音菩薩のお告げと、父の臨終の遺言によって、関東に滞在していた親鸞聖人の元を訪れお念仏の教えを聞き受け、お弟子になられたようです。
念信房は、その土地の多く民衆へ他力念仏の教えを伝える為、毘沙幢といわれる念仏道場を開き、それが後の照願寺の起こりとなったようです。親鸞聖人も度々この念仏道場へと訪れており、現在ではお寺の本堂の脇に旅装束をされている親鸞聖人の御像が建てられていました。桜の木を眺めるようにたたずむ親鸞聖人の御姿に魅き込まれるような情景でした。 都合により、本堂内への参拝はしていませんが、長い歴史と由緒のある照願寺には現在も鎌倉時代に造立されたという阿弥陀如来像や聖徳太子立像がご安置されているようです。また本堂への参拝も含め、四季折々の風情を楽しみながら参拝に訪れたいと感じました。

お寺での参拝の後、道の駅に寄りまして茨城県の郷土料理の「けんちんそば」をいただきました。お寺へ参拝しつつ風景を楽しみ、地元の料理も美味しくいただくことのできた旅となりました。

合掌


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