親鸞聖人 二十四輩


僧侶「安静至邦」による、二十四輩のお寺巡り。


新緑が彩る~覚念寺~


二十四輩第二十三番 唯信房 
真宗高田派 畠谷山 清岸院 覚念寺
(しんしゅうたかだは はたやさん せいがんいん かくねんじ)
場所:茨城県日立市金沢町4-14-24


二十四輩ブログに於きまして、約2年にわたり続けてきました二十四輩のお寺巡りの旅も、いよいよ大詰めを迎えました。多くの学びを与えて下さった一つひとつの出遇いを今後も大切にしていきたいと思います。

さて、今回訪れたお寺は、茨城県日立市の真宗高田派の覚念寺というお寺です。覚念寺の開基は唯信房という親鸞聖人のお弟子で、俗名を源高重という方です。彼は33歳の時に、世の中の無常を感じ、仏道の道を志されたそうです。
その当時、関東の稲田草庵(現在の茨城県笠間市)を拠点にし、関東一円へ布教にあたられていた親鸞聖人の元を訪れ、お念仏の教えを聞きお弟子となられ、法名を賜ったそうです。その後、唯信房は畠谷という土地に一宇のお堂を建て、覚念寺と名づけたと伝えられています。
しかし、戦乱によりお寺は焼失し、場所を移し再建されたそうです。歴史的に由緒のある覚念寺では、水戸藩の藩主であった水戸光圀公も、たびたび覚念寺を訪れるなどされたそうです。



日立市の常磐線の路線沿いにあります覚念寺に着きますと、まず山門の手前に小さなお堂に目が留まりました。お堂の小窓から中を覗きますと、そのお堂には、聖徳太子の座像がご安置されていました。そのお姿は、珍しいことに法衣に袈裟をつけたお姿でした。
親鸞聖人が聖徳太子を深く崇敬されていたことから、他の二十四輩でも聖徳太子の御像をご安置しているお寺は多かったですが、覚念寺に伝わる御像は、一般な幼少期の聖徳太子のお姿ではなく、推古天皇の皇太子として摂政時代の壮年期のお姿を表したもので、珍しく貴重なものであり、茨城県の指定文化財とされています。
聖徳太子が寺院建立に大きな功績があったことなどから、聖徳太子を信仰する同業の職人達が集まって、太子像を祀り、会合などを行う講社といわれる集まりも多くあるそうです。



聖徳太子像のあるお堂へお参りした後、先にあります山門をくぐりますと、とても綺麗に整備をされたお庭が広がっていました。美しい庭を散策しながら奥に進みますと、大きな公孫樹や紅葉の木の正面に、平穏な雰囲気に包まれた本堂が御座いました。
本堂に上がりますと、「打敷」(うちしき)といわれる美しい布で荘厳された内陣に、阿弥陀如来像が御安置されていました。落ち着いた本堂の外観とは異なり、美しく飾られたお内陣が印象的なお寺でした。
覚念寺は、初夏は新緑、秋には紅葉を楽しみながら参拝することができるお寺でした。線路沿いにあるお寺ですので、また違った季節に伺い、お参りさせて頂きたいと思います。

合掌


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