親鸞聖人 二十四輩 最終回


僧侶「安静至邦」による、二十四輩のお寺巡り。


関東布教の拠点~稲田の草庵~


別格本山 稲田山 西念寺
(べっかくほんざん いなださん さいねんじ)
場所:茨城県笠間市稲田469
アクセス:JR水戸線稲田駅より徒歩20分


二年間に渡る、親鸞聖人の有力高弟である「二十四輩」のお寺を巡る旅も、いよいよ最終回を迎えました。このお寺巡りの旅を締めくくるのは、浄土真宗の発祥の地ともいわれています「稲田の草庵・西念寺」です。浄土真宗別格本山と称し、浄土真宗の単立寺院である西念寺は、全国各地より多くの参拝者が訪れおり、浄土真宗の聖地となっています。



茨城県の笠間市、自然豊かな風景に囲まれています西念寺に到着しますと、美しい茅葺きの山門に迎えられ、境内には太鼓楼というお堂や親鸞聖人の遺骨(の一部)が納められているという「御頂骨堂(六角堂)」など見どころが多くあります。なかでも、本堂前には「お葉つき銀杏」という巨大な銀杏の木がありまして、秋には多くの参拝客がその紅葉を楽しまれるようです。遠方から参拝に来られる方々の為に、本堂横にはお寺の宿坊が備わっており、お寺の中で寝泊まりも出来るようでした。



さて、西念寺が別格本山と称し、浄土真宗の聖地と言われている所以が、元々親鸞聖人が20年もの関東での伝道と生活の拠点とされていた草庵であったからです。
寺伝によると、関東に来られた親鸞聖人は、常陸の国の領主であった稲田九郎頼重の招きを受け、この土地に草庵を開いたとされています。親鸞聖人のお弟子となった頼重は、頼重房教養という名を賜り、親鸞聖人と共にお念仏の教えを人々へ説かれました。親鸞聖人が京都へ帰られた後、稲田の草庵を頼重房孝養が引き継ぎ、寺格化され西念寺と名称されたそうです。

聖人は、稲田の草庵でご家族と共に生活をされながら、浄土真宗立教開宗の根本聖典である『教行信証』の執筆をされました。浄土真宗の教えの全てが、この『教行信証』に顕わされていることから、真宗教団が成立して親鸞聖人を宗祖と仰ぐようになりますと、ここが立教開宗の地と定められました。私がこれまで訪れた当時の門弟たちの住所が、この草庵を中心とした30kmに収まることから、文字通りこの地が布教の中心であったことが伺えます。



2年間をかけて回らせて頂いた二十四輩のお寺も、ここ稲田の草庵を中心に教えが展開されてきたことを思うと、感慨深く感じます。浄土真宗のお念仏の教えの原点ともいえる草庵に、参拝できるご縁を結べたことをとても有難く感じました。 今後も、浄土真宗のお寺をより身近に、お念仏をより皆様へ感じていただけるように、様々な尽力して参りたいと存じます。 最後までお読み下さいまして、誠に有難うございました。

合掌


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